ネクストパラダイム ディープテックスタートアップの未来
「第4次産業革命」といわれる技術革新が急速に進行し、イノベ―ションの担い手であるディープテックスタートアップへの期待が高まっています。そこで今回は、2030年頃を見据え、「ディープテックスタートアップの未来」をテーマにトークセッションを開催しました。
K-NICのアドバイザリーボードであり、ビジネス、アカデミア、法律・知財分野の第一線で活躍するリーダー5名をお招きし、
それぞれの視点からスタートアップとして成功するための要素や資金調達・知的財産などに関する個別の戦略についてお話しいただきました。
※所属先・役職名は2021年3月4日時点での情報です。予めご了承ください。
全編動画はこちらからご視聴可能です。
登壇者のご紹介
各務 茂夫氏/東京大学大学院工学系研究科教授 産学協創推進本部副本部長
一橋大学商学部卒、スイスIMEDE(現IMD)経営学修士(MBA)、米国ケースウェスタンリザーブ大学経営学博士。
ボストンコンサルティンググループを経て、1986年コーポレイトディレクション(CDI)の設立に創業パートナーとして参画、取締役主幹、米国CDI上級副社長兼事務所長を歴任。経営コンサルタント歴15年。
学位取得後、世界最大のエグゼクティブサーチ会社の一つ、ハイドリック&ストラグル社パートナー(ボード・プラクティス)に就任。我が国企業のコーポレートガバナンス改革に取り組む。
2002年東京大学大学院薬学系研究科「ファーマコビジネスイノベーション講座」教員となり、2004年東京大学産学連携本部 教授・事業化推進部長に就任。2004年~2013年まで(株)東京大学エッジキャピタル監査役。
2013年4月から東京大学産学連携本部 教授・イノベーション推進部長(~2020年3月)。
大学発ベンチャー、学生発ベンチャー支援(インキュベーション、メンタリング、起業相談等)、学生起業家教育、研究者イノベーション人材育成教育、企業との大型共同研究創出に取り組む。
日本ベンチャー学会会長(2020年1月~)、日本ベンチャー学会第1回松田修一賞受賞(2015年)。NPO法人アイセックジャパン代表理事・会長。
2020年4月 東京大学大学院工学系研究科教授、産学協創推進本部副本部長に就任。
國本 行彦氏/株式会社Kips 代表取締役
早稲田大学法学部卒、1984年日本合同ファイナンス(現・JAFCO)に入社。
広島・東京・大阪・名古屋で投資の最前線を経験する。
2006年㈱インディペンデンツ(現・㈱Kips)設立、代表取締役就任。
2015年特定非営利活動法人インデペンデンツクラブ理事就任。
2019年東京証券取引所TOKYO Pro Market市場上場(9465)。
2020年㈱ラクス社外取締役就任。
窪田 規一氏/ペプチドリーム株式会社 取締役会長
早稲田大学卒業後、日産自動車に就職、1年半でSpecial Reference Laboratoryに転職。それまでは全く縁の無かった医療分野に従事する。20年間で臨床検査・診断・治療と多岐にわたる分野に携わり、2000年に先端診断技術開発を目指しJGSを創立、2006年にペプチドリームを創立し2013年東証・マザーズに上場。その後、バイオベンチャー初の東証一部上場を果たし、時価総額8,000億円を達成。特殊ペプチドCMOを目指し2017年にペプチスターを創設。現職の傍ら文部科学省、経済産業省などの多くのプロジェクトに参加。
『この国の未来のために・孫子の世代に美田を残す!』をスローガンに現在活動中。
鮫島 正洋氏/弁護士法人内田・鮫島法律事務所 代表パートナー弁護士
東京工業大学金属工学科卒業。藤倉電線㈱(現 ㈱フジクラ)にてエンジニア(電線材料の開発)、92年弁理士登録後、日本アイ・ビー・エム㈱にて知的財産業務を経て99年弁護士登録。
2004年内田・鮫島法律事務所を設立、現在に至る。
弁護士業に留まることなく、知財戦略、知財マネジメント、知財政策など多方面にかかる貢献に対して2012年知財功労賞受賞。
オープンイノベーションに関連する複数の政府委員歴任、政策動向にも詳しい。
著書;「技術法務のススメ」(日本加除出版2014)〔共著〕、「知財戦略のススメ コモディティ化する時代に競争優位を築く」(日経BP2016)〔共著〕など。「下町ロケット」に登場する神谷弁護士のモデル。
永田 暁彦氏/株式会社ユーグレナ 取締役副社長、リアルテックファンド 代表
慶応義塾大学商学部卒業後、独立系プライベート・エクイティファンドに入社。
2008 年にユーグレナ社の取締役に就任し、未上場期より事業戦略、M&A、資金調達、資本提携、広報・IR、管理部門を管轄。現在はCOO 兼ヘルスケアカンパニー長としてブランドの立ち上げやバイオ燃料事業や研究開発など、全ての事業執行を担当。また、日本最大級の技術系VC「リアルテックファンド」の代表を務める。